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すむシェフのウエブログ


by sumuchef

天国に旅立ったすむちゃん

今朝、1月12日。 最愛の猫、すむが天国に旅立ちました。享年18歳 。静かに、眠るように逝きました。

彼女の存在は、私の人生の深い部分でつながった「家族」そのものでした。

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私の人生につきあわされて、千葉、東京(引越し3回)、果ては、アメリカ(引越し3回)までやってきたすむちゃん。若かりし頃は野良猫あがりの気の強さと、敏捷さがウリでしたが、最後の3年くらいは左前肢の脇下に水がたまる原因不明の病気にかかり、病院嫌いのすむのために、夫と私が1ヶ月に一度くらいづつ、注射器で抽出してました。でも、その他はいたって健康で、お尻の始末もよくて、食欲も旺盛、性格も温厚を絵に描いたごとく穏やかで、1歳半の娘がどんなに手荒いことをしても、じーっと丸くなって我慢しているできた猫でした。

東京でひとり暮らしをしていた頃は、帰りが深夜になることも多く、そんなとき、まっくらな玄関でじっと私の帰りを待っていてくれるすむの存在は私の心の大きな支えでした。仕事でコケたとき、人間関係につまづいたとき、男にフラれたとき、親とけんかをしたとき、落ち込んでいる私の側でずっと寄り添っていてくれた、あの優しい緑色のまん丸の瞳と、抱きしめた私の手のひらをざらざらの舌で労わるように舐めてくれたあの暖かさにどれほど慰められたことか。

そしてすむは、私のたくさんの友人にもほんとーかわいがってもらいました。日本で、ここテキサスで、この訃報を聞いて、一緒に泣いてくれた友達の心に救われている私です。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、私のHN(すむシェフ)、HPのタイトル(すむちゃんちの食卓)、そしてメールアドレス(tomosumu) はみ~んな彼女の名前からもらったもの。

もっと抱きしめてあげればよかった。と思います。
もっと優しくしてあげればよかった。と思います。
最期の最期の瞬間に一緒にいてあげたかった。と思います。
昨夜の夕食のパスタに入っていたチキンを、あげればよかった。と思います。

もう体は冷たく、固くなってしまったけれど、抱き上げるとすっぽりと腕の中に納まって、喉をなでてあげたら、ゴロゴロといいそうな、そんな安らかな寝顔です。

最期の最期に何を見てたの?
悲しかった?
淋しかった?
どこか痛かった?

わかってあげられなくて、ごめんね。すむちゃん。
一緒にいてあげられなくて、ごめんね。

愛するものを失ったとき、それが人であれ、動物であれ、残されたものはその存在の大きさに改めて気づかされるのでしょう。

すむちゃん。
また会いたいな。また会おうね。
あの世でもこの世でも、どんな姿になっていても。
いつか会えたら、きっと私を見つけてね。
私もきっとすむちゃんを見つけるから。
縁あってめぐり会えて、一緒に生きてくれてありがとう。

ほんとうに、ほんとうにありがとう。すむ。
大好きだったよ。

あなたを愛してくれた人たちの心の中で、すむがずっとずっと生き続けられますように。
by sumuchef | 2007-01-13 14:07