すむシェフのウエブログ


by sumuchef

トモダチ

おとなになったら、友達をつくるのはとたんにむずかしくなる。働いている女が、子供を育てている女となかよくなったり、家事に追われている女が、未だ恋愛をしている女の悩みを聞いたりするのはむずかしい。高校生のころはかんたんだった。いっしょに学校を出て、甘いものを食べて、いつかわからない将来の話をしているだけで満たされた。けれど私は思うのだ。あのころのような全身で信じられる女友達を必要なのは、大人になった今なのに。と。(角田光代 『対岸の彼女』のあとがきより)

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他人に自分の本棚を見られるのは、個人的には、ワードロープを見られるより、すっぴんを見られるより恥ずかしい。好きな食べ物は誰にでも、ためらいなく言えるけど、好きな作家、好きな著書、なんていうのは、初対面の人にはたぶん、、、言わないんじゃないかな。だって、そこには私の『個』みたいなものが透けて見えているような気がするから。

だから、こんなかたちで自分の読んだモノを紹介するのは、ちょこっと勇気がいるのだけれど、なんだろう。このメッセージに思い切りココロの琴線が共鳴してしまったんだよね。

まもなく3歳になる娘は、限りなく100%近くママとパパ(つまり私と夫)に身も心も預けているわけだけど、親元を離れて、自活して、新しい家族を持って、その上、生まれ、育った国を離れた今の自分は。と言うと、親よりもずっと「トモダチ」のほうが、私を理解(し)ってくれてる。もっと正直に書くと、今の私が考えたり、悩んだりしていることの中には、親には知られたくないこと、知らなくていいと思うこともいっぱいある。いつか娘もそういう日が来るんだよなぁ。と思うと、むちゃくちゃ寂しくなっちゃうけど、でもそれがある意味当たり前で、やっぱり娘には、そういうトモダチがまわりにいてくれる人生であることを願ったりします。

全身で信じられる女友達。うーん。究極だなぁ。

この続きはまた。
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by sumuchef | 2008-06-06 13:26